あばれる君を初めて見た時感じた気持ち

何年前だったかのある日

 

私は夕食を食べ終えたあと何気なくリビングの座椅子に座りテレビを見た

 

テレビのテロップには

「この後あばれる君が登場!」と書いてあった

 

あばれる君という名前を初めて聞いた私は興奮した

どのくらい暴れてくれるのだろう?

画面に映っている間はノンストップで暴れるのだろうか?

放送事故レベルで暴れるのか?ゴールデンタイムで大丈夫なのか?

等々様々な期待が生まれた

 

しかしどういうことだろうか

テレビに映るあばれる君とやらは全く暴れないではないか

それどころか少し落ち着きと大人の余裕さえ兼ね備えているではないか

こんなのあばれる君ではない

 

 

それもそうなのだ

 

そのとき最も暴れていたのは私の心だった

 

あばれる君の「あばれる」というのは視聴者の心のことだったのだ

 

私はそのときたしかにあばれる君だった

 

 

おわり