kiwamono's diary

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よいそら、俺はそれを傘の先で突き破る

薄いビニール袋を介すればあらゆるものは見えなくなるのか?

小便の染み込んだ薄汚い古着は薄いビニール袋に入れられた。

それからどうなったかなんて知らん。

よいそら、煙草の、6畳の部屋にやたらと染み付きやがる臭いの吸殻も入れてやろう。

どれも変わらず捨てられるだろう。薄いビニール袋に包まれて燃える。

よいそら、浮浪者だってビニール袋に包んでやる。

面白いくらい安眠してよいそら浮遊といった具合だ。臭いものに蓋、臭い奴にはビニール袋である。

人類皆平等とかいう薄っぺらい言葉がありがたられるならビニール袋の薄っぺらいのに感謝した方がいい。

俺はいま日比谷線のやたら騒がしい車内に立っている。足元には薄いビニール袋。

どいつもこいつも笑いやがって。眠りやがって。のんびりしやがって。

明日もこいつらは何も変わらず笑ったままでいられんだろう。

足元のビニール袋が揺れる。

俺たちはもうビニール袋には包まれんのだ。

足元のビニール袋がうまい具合に張り詰めている。

笑いやがって。

眠りやがって。

のんびりしやがって。

よいそら、俺はそれを傘の先で突き破る